2019.09.13
<心理学> 愛情が欲しいがゆえに、求めることができない

 「親は自分のことを無条件には愛してくれていない」と感じて育った傷つきの深く激しい人ほど、その寂しさを埋めようとして他人の愛情と関心を強く求めるわけですが(陽性転移)、それと同時に、「他人は自分に対して親のように拒否的だ」という基本的な感覚(陰性転移)を持っています。
 そのために、自分から他人の愛情や関心を求めることが非常に恐ろしく感じられます。それはちょうど、好意を寄せている異性に緊張と不安のために話しかけられないという状態と同じです。愛されない可能性が怖すぎて、愛を求めることができないのです。
 そして、その反応が広く一般の人々へと拡大されたものが、対人恐怖(対人不安、人見知り)の症状です。

引用図書;小宮昇:プロが教える共感的カウンセリングの面接術:誠信書房,2019.

一覧へ >