2019.10.09
<心理学> 孤独感

 孤独感と「一人ぼっち」とは区別されている。前者は体験として他人と一緒にいることに障害を覚え、空虚感が伴っているものである。後者は自ら選択したことであり、感情的にそれを受け容れている。孤独感にうちのめされているとき社交技術が劣悪になり、成功欲求の息の根が止められる。そして絶望的になり常軌を逸した生き方が伴うものである。
 孤独な人は惨めさをうまく偽装するかもしれない。たとえば、いつも人々に囲まれて、表面的な関係に熱中しているだろう。しかし、それは親密で思いやりのある、そして満足が得られる触れ合いを発展させることができず、さらに孤立へと運命づけてしまう悪循環を確立するものである。パーソナリティの未開発領域で、主に他人との距離や分離を生む苦痛な部分は、まず世話をする部分の欠如である。次は、他人と妥協し受容することの失敗である。

引用図書;ジョン・デュセイ:エゴグラム:創元社,1980.

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