- 2019.11.15
- <歳時記> 木枯らし
冬の使者の訪れ
秋の終わりから、冬の初めにかけて吹く強い風のことで、木を枯らしてしまう風という意味です。
また、「木嵐(こあらし)」が語源だという説もあります。
「嵐」の語源は「荒し」。「し」は風を意味する古語ですから、荒い風という意味です。
「凩(こがらし)」という漢字もありますが、これは、日本で考え出された漢字、つまり国字です。
風に関する国字は、他にも颪(おろし)、凪(なぎ)、凧(たこ)などがあります。
冬の到来を告げる木枯し…。心がひき締まる思いがします。
今年一年も残り少なくなってきたことを教えてくれる使者だからでしょう。
引用図書;山下景子:美人の日本語:幻冬舎,2005.