2019.02.25
<心理学> 防衛の霧

 子供の頃よく叱られた人は、大人になっても、「誰かに叱られるのでは…」「お前はだめだといわれるのでは…」という恐れを捨てきれず、引っ込み思案になることが多い。

 そういった人が使う自己嫌悪は、何かをやって失敗することに対する不安から自分を防衛するために、自分の周りにめぐらしている霧のようなもの。きびしく自分を責めているようで、自分や他人をはっきりと認識することを避けるために使っている。結果として、周りから勝手者とみられてしまうことになりかねない。

参考図書;河合隼雄:働きざかりの心理学:新潮文庫,1995.

2019.02.23
<自己啓発> 人に任せる

 仕事を他人にまかさず自分でやる人は、小さい苦労を引き受けることによって、大きい苦労を避けているとさえ言える。
 部下に仕事を任せるというのは、楽になることではなく、種類の違った「仕事」、あるいは苦労を引き受けるということ。

引用図書;河合隼雄:働きざかりの心理学:新潮文庫,1995.

2019.02.20
<哲学> 「あるまじき」

 「あるまじき」とは「あってはならない」の意である。「あってはならない」とは、「ある」から、「あってはならない」ということである。
 「会社員にあるまじき」という言い方は、まず聞かない。会社員は、教職員や警察官ほどには幻想を負わされる職業ではないから、なんでもアリだと思っているのだろう。
 職業を信頼できないのだから、「その人」を信頼するのである。
 人を信頼できない人は、他でもない、その人自身が信頼できない人なのである。

引用図書;池田晶子:考える日々:毎日新聞社,1998.

2019.02.18
<癒し> 「砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているからだよ」

 「砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているからだよ」(サン=テグジュペリ『星の王子さま』)

 人間も、表面にあらわれない「井戸」を心の奥深くに蔵している時、美しくなる。それは他人に言えない秘密をもって生きているということではない。一人ひとりは自分の存在の奥深いところに一つの「聖所」とでも呼ぶべきものを持ち、年とともに大切に育てていくということである。一生の間、自分らしく生きるためにはどうしても必要な「場所」なのである。
 そのため不可交信性(incommunicability)があり、それがゆえに「知り尽くしていない」相手に対しての尊敬がうまれる。自分についての寂しさと同時に誇りが残る。
 この尊敬こそは身分、学歴、財産、才能とかかわりなく、自分の理解を超える部分を持つ人間に対する畏敬の念であり、「聖所」を持って生きる人の自信でもある。
 美しい人というのは、年とともにこの聖所を自分の中に育ててゆく人であり、他人の聖所に土足で踏み込まない繊細な心の持ち主である。

引用図書;渡辺和子:信じる「愛」を持っていますか:PHP,1981.

2019.02.15
<自己啓発> 10 years old の方程式

 営業をしていた頃、最初は文章が書けないので、メーカーが作った商品広告に雑誌で読んだ面白いと思った箇所を縮小コピーして、貼り付けてアンダーラインを引いて送っていました。営業は嫌いでしたけど、その編集作業だけは次第に楽しくなってきました。悩んでいた営業に、10歳の頃、夢中でやっていた「情報の編集」を取り入れてみたのです。すると、いつのまにか僕はトップ営業マンになれました。
 大嫌いなところに、大好きな種を植えるんです。葛藤こそ、種を育てる最高の土壌です。なぜなら、進化は葛藤のなかでしか起こらないからです。だから、悩むことは自分の必殺ワザを育てる時間になるのです。
 これが、新しい自分と出会う 10 years old の方程式です。
 10歳の頃、好きでやっていたことの「本質」をよく見直してみてください。
 そこに新しい自分と出会う「ソウル・スイッチ」があります。
 10歳の頃の、子どもの自分と一緒に今日を生きるんです。
 10 years old あの頃の自分とともに行け!

引用図書;ひすいこたろう:朝にキク言葉:サンマーク出版,2011.

2019.02.13
<心理学> 見栄

 見栄はバレる。相手が嫉妬の目で疑い深く見るから。
 見栄を張る人は、劣等感を持っていることが多い。見栄を張ることによって、自分の劣っている部分を実際以上によく見せ、劣等感を克服しようとする。
 本来は強い劣等感を感じているにもかかわらず、それとはまったく反対のこと=見栄を張ってしまう。
 見栄は「自我防衛機能」のひとつである「反動形成」の一種。

引用図書;岡崎博之使える!悪用禁止の心理学テクニック:宝島社文庫,2008.

2019.02.11
<脳生理学> ド忘れ

 ド忘れは大人の脳だけに特有な現象ではない。大人になると、物忘れが増えたように感じるのは、「歳をとると記憶力が低下する」という通俗的な思い込みがあるせいである。子どもも日常的にド忘れをしている。ただ、子どもは物忘れをいちいち気にしない。一方の大人は「歳のせいだ」と落ち込む。人によっては歳のせいにして逃げているのかもしれない。
 子どもと大人ではそれまでの人生で蓄積した記憶量が異なる。100個の記憶から目的の1つの記憶を探し出すのと、1万個の中から検索するのでは、かかる労力や時間に差があって当然というもの。大人のほうが多くの記憶が脳に詰まっているのだから、子どものようにすらすら思い出せなかったとしても仕方がない。これは大容量になった脳が抱える宿命なのだ。ド忘れしたときには「それだけ私の脳にはたくさんの知識が詰まっているのだ」と前向きに解釈するほうが健全だろう。

引用図書;池谷裕二:脳はなにかと言い訳する:祥伝社,2006.

2019.02.08
<漢字> 「命」

 命という字は、「人は、一度は叩かれる」と書く。

引用図書;斉藤一人:幸せセラピー:KKロングセラーズ,2006.

2019.02.06
<癒し> 腕よりも長い箸

 タイの僧侶が地獄と極楽を説明するときに用いる話。

 地獄・極楽どちらにも御馳走がおいてあって、腕よりも長い箸が置いてある。地獄では自分で食べようとするが、箸が長すぎて口に入れることができず、争うだけで終わってしまう。極楽では、自分の箸で人の口に入れてあげる。互いにそうするので、誰でもたっぷりと食べられる。

参考文献;天声人語:2011.

2019.02.04
<心理学> 亡き人との会話は深くなる

 生きてる人との付き合いは、どうしても表面に流れるんですね。利害もあるし。一方、すでに亡くなっている人とは利害関係がないから、話のレベルが深くなるんです。生きてるやつはごまかせるけれども,亡くなっている人はこっちの心を見透かす感じがするんです。
 それは誰よりも客観なわけです。

引用図書;河合隼雄:河合隼雄全対話⑩心の科学と宗教:第三文明社,1999.

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